第5回で名前に「にゃん」を含むキャラクター、
第9回で招き猫のキャラクターを調べました。今回はさらに対象を広げて猫のキャラクターや猫科のキャラクターについて見てみます。
キャラクターの総数
2025年4月12日現在、猫科のキャラクターの総数は97体でした。
彦根に関連するキャラクターの総数は864体(前回比+4体)なので全体の11.2%、10体中1体以上が猫科になります。
種の内訳
種の内訳を見ると
圧倒的な猫率です。次いで虎、ライオン、オオヤマネコとなりました。なお、今回は猫耳が体の一部になっている人っぽいキャラクターも猫としてカウントしています(猫84体のうち4体が該当)。
名前に「にゃん」がつく猫の割合
猫84体のうち、名前に「にゃん」か「ニャン」を含むキャラクターは23体います。
ひこにゃんの影響なのか多いです。同様に
第5回で20体とお伝えしていましたが、新たに滋賀県立大学エコキャンパスプロジェクトの「エコニャン」と、センゴクプリズンの「じぶにゃん」と「にゃんぶ」が見つかったため23体となりました。大谷吉継モチーフのにゃんぶが2人います。
招き猫の割合
猫84体のうち、招き猫のキャラクターは13体です。
第9回で9体とお伝えしていましたが、新たに4体が見つかったため13体となりました(御城プロジェクトの招き猫4種類)。「にゃん」がつくキャラクターより少ないのは、ひこにゃんのモチーフが招き猫だということがそこまで浸透していないからかもしれません。
名前の有無
猫科97体のうち、66体の名前が判明しています。
割合としては多い方です(
第4回参照)。ひこにゃんの影響から生まれたキャラクターは名前がついていることが多いこと、ハンバーグレストランはらぺこキャットが多数の名前のあるキャラクターを公開されていること、ゲームや書籍などの猫のキャラクターは大体名前が付いていること、などがこの割合に影響しています。
どの地域のキャラクターか
彦根市内のキャラクターが72体、彦根市に関連する彦根市外のキャラクターが2体(甲良町のとらにゃん、日野町のがもにゃん)、特に地域を明示していない彦根に関連するキャラクターが23体でした。
形態の内訳
メインの形態については多い順で
画像・映像の83体で、着ぐるみは11体、立体造形は2体、ヒーローは1体でした。着ぐるみとヒーローを合わせると13体(13%)です。
第2回より彦根全体の着ぐるみ・ヒーロー率は8.3%だったので、猫科の方がやや高くなっていそうです(母数が異なるので断定はできませんが)。
どこのキャラクターなのか
ゲームなどの作品の登場人物が25体、飲食店のキャラクターが21体、市・協会・NPOなどの団体のキャラクターが21体、飲食店以外の店舗が16体、学校や園に関連するキャラクターが14体となりました。公共の施設は学校関係が多く、店舗は飲食店が多いです。それ以外は特に目立った偏りはなく、様々な場面で猫科のキャラクターが活躍しています。
猫科の着ぐるみキャラクター
猫科の着ぐるみキャラクター全11体を紹介します。ほとんどが15年以上前からのキャラクターで全員が現在も活躍しています。みんなひこにゃんと仲良しです。
・
ひこにゃん(
公式)
2006年4月13日生まれの彦根市のキャラクターで、豪徳寺の招き猫がモチーフです。毎日彦根城などに登場しています。動画チャンネルで動画も定期的に投稿しています。
・
やちにゃん(
公式)
2007年8月1日生まれのキャラクターグッズショップ「彦根らぼらとりぃ社」(合同会社ひこらぼ)のキャラクターで、弥千代姫がモチーフです。月1回ぐらいのペースで彦根を中心に活動しています。動画チャンネルでダンス動画などを投稿しています。
・しまさこにゃん(
公式)
2007年2月22日生まれの「ひこね街の駅」と「花しょうぶ通り商店街」のキャラクターで、島左近がモチーフです。ひこにゃんの最初のライバルでした。月1回ぐらいのペースで彦根市内や滋賀県内、関ヶ原町などに登場しています。石巻市や輪島市など被災地でも活躍しています。
・いしだみつにゃん(
公式)
2007年11月23日生まれの「ひこね街の駅」と「花しょうぶ通り商店街」のキャラクターで、石田三成がモチーフです。月1回ぐらいのペースで彦根市や長浜市、関ヶ原町などに登場しています。
・おおたににゃんぶ(
公式)
2008年頃から活動している5月4日生まれの「ひこね街の駅」と「花しょうぶ通り商店街」のキャラクターで、大谷吉継がモチーフです。数ヶ月に1回ぐらいのペースで彦根市や関ヶ原町などに登場しています。
・ぎんにゃん(
公式)
2008年ごろから活動している11月2日生まれの彦根東高校のキャラクターで、学校のシンボルの銀杏の木がモチーフです。ご当地キャラ博などのイベントに登場しています。
・がもにゃん(
公式)
2007年ごろから活動している稲枝商工会考案、蒲生氏郷公顕彰会のキャラクターで、蒲生氏郷がモチーフです。年に数回ほど滋賀県内のイベントに登場しています(氏郷まつりや出初式など)。
・とらにゃん(
公式)
2007年ごろから活動している稲枝商工会考案、甲良町商工会議所のキャラクターで、藤堂高虎がモチーフです。数年に数回ほどひこねいろ文化祭などのイベントに登場しています。Instagramなどでも登場しています。
・ifにゃん(
公式)
2022年ごろから活動している10月28日生まれのNPO法人サタデーピアのキャラクター、ご当地キャラ博などのイベントに登場しています。今年5月にはifにゃんの絵本が出版されます。
・わるにゃんこ将軍(
公式)
2022年12月22日に発表された「もへろんスタジオ」のキャラクターです。ひこにゃんの新しいライバルです。月数回ほど彦根市(HATOスタジアムや四番町スクエアなど)や県外に登場しています。
・あさ彦(
公式)
2010年1月1日生まれのASA彦根(朝日新聞サービスアンカー彦根)のキャラクターです。着ぐるみでは唯一のライオンのキャラクターです。ひこねいろ文化祭などのイベントに登場しています。「あさ彦倶楽部」という新聞も定期的に発行されています。
猫科のご当地ヒーロー
猫科のご当地ヒーローはゴミらブラック1体です。
・ゴミらブラック
2011年頃から活動している、滋賀県立大学のご当地ヒーロー「ゴミらレンジャー」の追加戦士です。2011年の設定では「おばあさん」が飼っていた黒猫の「クロ」が変身した姿だったため猫耳がついています。ゴミらレンジャーは設定が毎年リセットされるためか2015年には猫耳がとれていました。ゴミらレンジャーは滋賀県立大学の文化祭「湖風祭(こふうさい)」に登場しています。
にゃんにゃん七剣士のキャラクター
稲枝商工会考案の「ひこにゃん親衛隊 にゃんにゃん七剣士」のキャラクターは猫科では9体います(
公式)。
七剣士はがもにゃん(リーダー)、とらにゃん、あけにゃん、たににゃん、あさにゃん、まごにゃん、バテレンにゃんの7人で、ヒロインのおしずにゃん、敵役のいしにゃんがいます。
ひこにゃんのライバルであるしまさこにゃんからひこにゃんを守る親衛隊として誕生しました。
いしにゃんは、しまさこにゃんが敵役だと作者から許可をいただけないだろうということで代わりのライバルキャラクターとして誕生しました。つまり「ひこにゃんに対抗するしまさこにゃんに対抗するにゃんにゃん七剣士に対抗するいしにゃん」と対抗の連鎖が続いています。この辺の相関図も見ていて面白いです。
相関図だけ見るとギスギスしているように見えますが、ひこにゃんとしまさこにゃんは今では仲良しで、しまさこにゃんの作者であるやまもとひまりさんがイベントでしまさこにゃんとにゃんにゃん七剣士のイラストを描いたこともあり仲良くやっていることが分かります。やはり彦根のご当地キャラクターはみんなで手を取り合うのが一番です。
はらぺこキャットのキャラクター
ハンバーグレストランはらぺこキャット(
公式)には多数の猫のキャラクター(はらぺこキャッツ)がいます。
今把握している猫のキャラクターは、きんぴら、きんぴー、くろ、くろちゃん、くろみつ、あずき、あずきち、ごりらん、みつまめ、たくあん、みりん、あまぐりの12体です。店の看板やメニュー、ランチョンマット、壁に掛けている絵などでキャラクターが見られるだけでなく、グッズ販売などもやっています。
画像・映像・ぬいぐるみなどの猫科のキャラクター(彦根市内)
その他、彦根市内の名前が分かっているキャラクターについて紹介します。
・Drip Cat(
公式)
彦根駅のコーヒー店「MICRO-LADY COFFEE STAND」のキャラクターです。複数体いますが数が分からないため1体としてカウントしています。Webサイトや看板などでイラストが見られます。Drip Catのオリジナルグッズも販売しています。
・いいにゃん弼
「ひこねを盛り上げ隊」と「HIKONEキレイキャンペーン隊」の井伊直弼モチーフのキャラクターで、やちにゃんの父です。毎年のご当地キャラ博のゴミ箱の近くにいいにゃん弼の看板があります。
・カルメンにゃん
2014年頃の広報ひこねのコラム「ナターリャの部屋」に登場していた、カルメン・ミランダがモチーフのキャラクターです。
・なしニャン
彦根市の議会で学生より提案された彦根梨をPRするキャラクターです。採用には至らなかったようですが議事録にはしっかり残されていました。
・エコニャン(
公式)
滋賀県立大学エコキャンパスプロジェクトのキャラクターです。
・ちびひこ
彦根城鐘の丸売店のひこにゃんのぬいぐるみに名前が付けられ、みんなから可愛がられています。
・そうちゃん
彦根市少年センターの三毛猫のキャラクターです。彦根市子ども・若者支援ガイドブック2023で確認できました。
・徳(
公式)
書籍「マンガ彦根の歴史」に登場した三毛猫のキャラクターです。書籍は彦根城博物館で購入できました。
・ねこ
滋賀県立大学の第10回湖風祭のキャラクターです。
・ネコさん
滋賀県立大学の第10回湖風祭のキャラクター候補で、上記の「ねこ」とは別のキャラクターです。
・ご近所猫
ひこにゃんミュジアムに展示していた設定資料にいました。複数体いますがカウントしきれないため1体として数えます。
・らいおーくん(
公式)
オーギヤ彦根店のライオンのキャラクターです。
ゲームのキャラクター
ゲームに登場するキャラクターです。
・御城プロジェクト
彦根城、金亀城、招き猫、大招き猫、両招き猫、大福招き猫
・戦国武将姫MURAMASA
彦根城、なーちゃん
・のぶニャがの野望
石田みつニャり、おおたニィ吉継、しミャ左近、ミィ直政
・センゴクプリズン
じぶにゃん、にゃんぶ
書籍のキャラクター
漫画に登場するキャラクターです。
・ねこねこ日本史(
公式)
石田三成、大谷吉継、島左近、渡辺新之丞、井伊直政
・旅好き女子の城萌えバイブル(
公式)
お猫様
・藩擬人化漫画葵学園(
公式)
招き猫
名前が無い、または分からなかったキャラクター
名前が無いか、調査不足で名前が把握できなかったキャラクターです。名前が分かり次第記事を修正します。
・近江鉄道ギャラリートレインのヘッドマークの猫
・保護猫ボランティア29Qのチャリティーショップ「猫三昧」の猫(
公式)
・保護猫カフェ仔猫乃家の猫(
公式)
・彦根市eスポーツクラブの猫耳の女の子(
公式)
・ひこにゃんミュジアムで見かけた紫の猫
・日本ご当地キャラクター協会の猫
・トラヤの虎(よく見ると模様が「TORAYA」)(
公式)
・スポーツショップキムラのライオン(
公式)
・move clothingの虎(
公式)
・ラーメン三幸の虎(
公式)
・おかけんリフォームの猫(
公式)
・たべもんやKATZの猫
・夢京橋あかり館の猫
・彦根翔西館高校のキャラクター案の猫と虎
・滋賀大学地域連携の部屋の猫(
公式)
・LINEスタンプ「だっサイくんとお城キャラ」の猫(
公式)
・ゆるっと武将アニマルの井伊直政モチーフのオオヤマネコ(
公式)
参考
・環境戦隊ゴミらレンジャーショー - YouTube, 2025/04/13
ttps://www.youtube.com/playlist?list=PL4205DFFF8B23CFC1
・滋賀県立大学 湖風祭ファンサイト, 2025/04/13
ttp://www2.kofoofan.com/
・ホーム/彦根市, 2025/04/13
ttps://www.city.hikone.lg.jp/
・ひまりんのブログwithみつにゃん さこにゃん かえるくん, 2025/04/13
ttps://ameblo.jp/7-v-7/
・滋賀彦根新聞:ゆるキャラの巨大画、やまもとひまりさん描く, 2025/04/13
ttps://shigahikone.blogspot.com/2009/04/blog-post.html
・滋賀彦根新聞:新キャラ・わるにゃんこ将軍 ひこにゃんのライバル!?, 2025/04/13
ttps://shigahikone.blogspot.com/2022/12/blog-post_24.html
・彦根翔西館高等学校, 2025/04/13
ttp://www.shoseikan-h.shiga-ec.ed.jp/
・ASA彦根☆どきどき日記, 2025/04/13
ttps://ameblo.jp/1362hiko/
彦根に関連するキャラクターの分析
(次回)
【彦根に関連するキャラクターの分析11】大谷吉継モチーフのキャラクター
(今回)
【彦根に関連するキャラクターの分析10】猫のキャラクター&猫科のキャラクター
(前回)
【彦根に関連するキャラクターの分析9】招き猫のキャラクター
(一覧)
【彦根に関連するキャラクターの分析】記事一覧